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エア・カナダ、羽田昼便に意欲、実現ならB787優先投入

  • 2013年6月17日
AC社長兼最高経営責任者のカリン・ロヴィネスク氏

 エア・カナダ(AC)社長兼最高経営責任者のカリン・ロヴィネスク氏は6月17日、記者懇談会の場で「羽田の日中の発着枠を是非獲得したい」と語り、就航に意欲を示した。

 日本とカナダの間では深夜早朝枠での就航が合意されており、ACが2011年3月の就航を予定していたが、需要が予想を下回ったため同年1月に中止を表明。その後現在まで、日本の航空会社を含めて路線開設はなされていない。

 ロヴィネスク氏は深夜早朝枠では採算が見込めなかったとし、昼間時間帯であれば「(日本、カナダともに以遠路線への)接続が良く、ビジネス需要にも対応しやすい」と説明。実際に就航が可能となるには航空交渉での合意が必要だが、すでに「両国政府ともに我々の意思を認識している」といい、数ヶ月内、遅くても年内には「動きが出てほしいと願っている」という。

 実際に就航が可能となった際にも成田路線は維持する考えで、羽田は首都圏や羽田以遠の国内需要、成田は際際乗継の需要取り込みを想定。また、羽田路線では業務渡航需要にも期待する。

 羽田線の機材はボーイングB787型機を想定。ACは2013年第1四半期からの1年間で、発注済みのB787型機のうち最初の8機を受納する予定。仮に羽田のスロットが得られれば、「B787を投入する路線として優先的に扱うことになる」という。また、成田については現時点ではB777型機を維持する方針だが、状況に応じて調整していく考え。

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