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エールフランス、14年に羽田就航へ、A380を念頭に

  • 2012年11月28日

AF代表取締役社長兼CEOのアレクサンドル・ド・ジュニアック氏(左端) エールフランス航空(AF)は2014年の夏スケジュールで、羽田/パリ線の就航をめざす。AFでは現在も日本航空(JL)とのコードシェアにより羽田に乗り入れているが、AF機材で自社運航する計画だ。

 初来日した代表取締役社長兼CEOのアレクサンドル・ド・ジュニアック氏は11月28日の記者会見で、2012年1月から9月までの平均ロードファクターが、座席供給量を増やしていながら成田線で前年比7.6ポイント増の87%、関空線が6.1ポイント増の84%となったと紹介し需要が非常に好調と説明。こうした市場動向を背景に、羽田就航によって「東京市場でのプレゼンスを拡大する」と意欲を示した。

 羽田線は、現時点ではボーイングB777型機での就航を想定。ただし、ジュニアック氏は、羽田空港にもエアバスA380型機を就航できるようになれば「A380型機を投入する」と明言した。羽田空港では再国際化の時点でA380型機に対応したスポットを用意しているものの、現在のところ後方乱気流に関する規制などの理由でA380型機は運航されていない。

 また、羽田の就航による成田線への影響については「若干の減便はする可能性がある」としつつ、羽田で増える便数よりも減便数は少なくし、「東京全体では増える」ことになるとコメント。また、需要動向によって成田線の便数も維持、増便する可能性も示唆した。

 なお、日本路線における戦略として、ジュニアック氏は日本航空(JL)との提携関係を「非常に大きな柱」と表現して重視する姿勢を強調し、今後も関係を進化すると説明。一方、今後は事業拡大の続くLCCとの関係構築による地方需要の取り込みも検討していると語った。