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アメリカ旅行委、JATAに復興支援で寄付金、旅博オークションから

 アメリカ旅行委員会(JVUC)は11月2日、日本旅行業協会(JATA)に東北の復興支援を目的とした寄付金を贈った。これはJVUCが毎年おこなっているもので、JATA旅博の会場内でチャリティオークションを実施し、その収益を半分ずつ日米両国の旅行関連団体に寄付している。今年の旅博では、ブランドUSAが出展者の中で最大規模となる62コマのブースを構えたが、オークションはこのブース内で2日間に4回実施。JATAへの寄付金は約23万円となった。

 寄付金の贈呈式では、JVUC会長でマリオットインターナショナル日本グローバル・セールス日本支社長の小杉眞弘氏を筆頭に、JVUC理事やブランドUSA関係者がJATAオフィスを訪問し、JATA会長の菊間潤吾氏らに手渡した。

 菊間氏は、JATAが東北支援の強化を事業計画に盛り込んでいることに触れ、「(支援ムードは)薄らいでいってしまうものだが、観光による支援は将来にずっとつながっていく重要なもの」とし、寄付金について「JVUCからお預かりしたことがはっきり分かるようにすることを含め、有意義に使いたい」と謝意を述べた。

 これに対して小杉氏も、日米観光交流年が始まった現在、日本発の米国旅行の需要喚起だけでなく、将来的な訪日旅行の増加も期待されるとし、寄付金を含めた復興支援の活動により、「第2、第3のゴールデンルートが東北にできれば大変嬉しい」と語った。