ハウステンボスクルーズ、12年末まで運休、中国の需要減で

  • 2012年9月27日

 HTBクルーズ(ハウステンボスクルーズ)は、長崎/上海航路の運休を決定した。尖閣問題に伴う予約客のキャンセルが急増したことや、中国の旅行会社が日本向け団体旅行商品の販売を自粛したことによるもの。10月13日の長崎港発便から12年末まで運休する計画だ。

 運休するのは、10月13日長崎発便から12月1日の上海発便までの計14便。同社によると、中国では9月30日から10月7日までの国慶節の連休以降、日本向け団体旅行商品の販売自体がおこなわれていない。このため、HTBクルーズ全体の7割を占める中国人団体客の利用が見込めなくなった。また、日本側の集客も中国の情勢不安により、新規予約は当面期待できないという。

 さらに、12月2日から12月31日までについても、現時点で中国旅行会社の団体旅行商品の新規造成や、販売開始が見込めないため、運休する。

 同社によると、両国情勢の沈静化がはかられた場合は運休期間を中断して再開する考え。ただし、現時点では再開時期の決定が難しいことから、今後の情勢を見極めつつ判断していくとした。年明け以降の対応は11月頃に判断する予定だ。

 なお、10月13日便から12月1日便の予約者については、9月26日現在、料金の全額払い戻しの対応をしているという。