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ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー、グランプリはTEIの宮崎朗子氏

  • 2012年9月24日

ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤーの受賞者と審査員(受賞者の一部は代理出席)  ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー実行委員会は、ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー2012の受賞者を決定し、JATA旅博2012会場で表彰式を開催した。日本添乗サービス協会会長の山田隆英氏は「ツアーコンダクターは旅の演出家。お客様の安心安全を守り、旅の感動を与えることは大切なこと」と、ツアーコンダクターの重要性を強調。しかし、専門家に見合った評価がされていないのが現状とし、「ツアーコンダクターの人々の日ごろの栄誉を讃え、光と希望を与えたい」と、賞の主旨を述べた。

 7回目の今年は特に国内添乗、震災関係に関する分野をエントリー項目に設け、「会長特別賞」を設定。19人の受賞者を決定した。

 グランプリ(国土交通大臣賞)はTEIの宮崎朗子氏が受賞。宮崎氏は今年1月にイタリア中部トスカーナ沖で座礁した、大型クルーズ客船に28名のツアー客とともに乗船していた。船が大きく傾く中、避難経路を確保しながらツアー客の安否確認をし、ツアー客以外の日本人客には声をかけて誘導の手助けをした。その後空港への避難は無意味と判断し、ホテルに移動。帰国の手続きやケアをしながら、ツアー客と全員無事に帰国した。ツアー客やツアー企画旅行会社役員、イタリア日本大使館から感謝状や礼状が贈られたという。

 なお、今回はじめて設定した「会長特別賞」には、フォーラムジャパンの篠原恵理子氏が選ばれた。篠原氏は体調を崩して休暇中に自宅で東日本大震災を経験。被災地のために自分が何ができるか、とにかく現地に行かなければ、という思いでツアーコンダクター仲間に声がけをして物資を送り届け、石巻でボランティアを継続して実施。現地被災者宅へのホームステイや、桜の植樹ツアーなども旅行会社と協力し企画。各協会や行政、観光庁にも働きかけ、災害救助法適用を8月まで継続させたという。

 その他、各受賞者は以下のとおり。

▽ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー2012
グランプリ(国土交通大臣賞)
TEI 宮崎朗子氏

準グランプリ(観光庁長官賞)
ツーリストエキスパーツ 天倉昌絵氏

委員長賞
JTBサポート中部 山田浩子氏

会長賞
ジャッツ 中塚淳氏

会長特別賞
フォーラムジャパン 篠原恵理子氏

優秀賞
ツーリストエキスパーツ 勝澤正人氏
ジャッツ 品川志保氏
フォーラムジャパン 安井浩和氏
JTBワールドバケーションズ 齋木勝久氏

奨励賞
ANAセールス 樫村衣子氏
ツーリストエキスパーツ 村岡拓郎氏、新井里江子氏
JTBサポートプラザ 堀田美樹氏、西口晴雄氏
阪急トラベルサポート 久連松圭子氏
旅行綜研 齊藤恵氏
トップ・スタッフ 本多利衣氏、松下朋子氏
エスティーエス 伊藤かおり氏
TEI 森廣隆志氏