フィリピン航空、5年間で新たに100機発注-日本の新規路線、増便に意欲

  • 2012年7月4日

フィリピン航空マーケティング・サポート担当副社長のフェリックス・クルーズ氏  フィリピン航空(PR)は、今後5年間で新機材100機を発注する計画だ。これは、先日PRの親会社にあたるPALホールディングスの株式のうち49%を取得した、サンミゲルによる投資に基づいたもの。エアバスやボーイングの短距離から長距離機用機材まで、幅広く購入する予定だ。PRマーケティング・サポート担当副社長のフェリックス・クルーズ氏は、フィリピン・ビジネスミッションで弊誌の取材に対し「新たな機材が入ってくることで、増便や、新規乗り入れ先も増やしていきたい」とし、日本を含むアジア、ヨーロッパ、北米、オーストラリア、中東、ロシア、インドへの路線拡大に意欲を示した。

 同氏によると、日本は以前アメリカにつぐ第2位のシェアを占めており、重要な市場との位置づけだ。「新機材(導入の)優先順位は日本にあるだろう」とし、日本路線については、日本とフィリピンとの航空協定や各空港のスロットの問題もあるとしながらも、許可が降りれば札幌や仙台など東京以北の都市からの直行便を就航させたい考え。既存路線の増便も許可が降りれば検討したいとした。

 なお、現在PRはボーイングB777-300ER型機を含む38機を保有しており、11月に1機、来年末までにはさらに2機受領する予定だという。