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HISと日本旅行、国内旅行商品を共同開発-HISが販売担当

  • 2012年7月1日

 エイチ・アイ・エス(HIS)と日本旅行は、国内旅行商品を共同開発し、販売を始めている。両社共同のプロジェクトを立ち上げ、JR利用の国内旅行を共同企画。「HIS×赤い風船」として日本旅行が商品を造成し、HISが販売を担当する。

 HISはJR西日本グループの旅行会社である日本旅行と組むことで、HISの客層にあったJR利用商品を開発し、遅れて参入した国内旅行市場での商品販売を拡大したい考え。一方、日本旅行は店舗数が少ない東日本地域において、HISの店舗で顧客へ直販することで販路拡大をねらう。さらに、JR西日本グループの一員として鉄道利用商品の販促もはかる。

 販売はHISの国内旅行新宿東口本店をはじめ首都圏の国内旅行販売店舗7店と、HISウェブサイトで展開。日本旅行での販売はおこなわない。HIS経営企画室によると、全体的に予約は順調に推移しており、なかでも「新幹線でGo」は出張需要もあり好調だという。今後は取り扱い方面を東北や九州に拡大し、取り扱い店舗も増やしていきたい考えだ。

 プロジェクトチームには、20代の若手女性スタッフを起用し、主に20代の女性客をターゲットに旅行プランを企画検討。旅の目的や特典の内容にこだわった商品を造成した。さらに、シニア層や記念日旅行などの特別なニーズのある客に向けた商品も開発した。

 商品は、20代から30代女性をターゲットにした「気ままに気軽に列車旅『わたしStyle』」、20代から60代がターゲットの「おトクに!気ままに!『新幹線でGo』」、40代から60代の夫婦がターゲットの「厳選『京都への宿』」「厳選『伊豆への宿』」の4種類を用意した。例えば「わたしStyle」では行き先よりもテーマ性を重視し、ご当地グルメや現地での楽しみなどを提案。「新幹線でGo」では往復JRとホテルをセットにし、レジャーだけでなくビジネスの利用も見込んだ。

 パンフレットは販売スタッフの売り易さと消費者のわかりやすさを追求して作成。複雑なJRの料金は料金表を整理して掲載したほか、「新幹線でGo」では各ホテルの案内に地図をつけるなど工夫をこらした。旅行代金は、たとえば「わたしStyle」で金沢1泊2日の東京発着JRセットプランの場合、金沢白鳥路ホテル洋室3名1室利用、城下町金沢周遊バス1日乗車券、兼六園入場券付きで大人1名2万5200円から。