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主要58社、2月の海外旅行は12.2%増、7ヶ月連続増

  • 2012年4月11日

 観光庁が取りまとめた主要旅行会社58社の2012年2月の旅行取扱状況で、海外旅行、外国人旅行、国内旅行の合計は前年比3.3%増の4606億7531万円となった。このうち海外旅行は12.2%増の1838億7944万円と好調で、7ヶ月連続のプラス成長。

 旅行会社の報告では、特に韓国や台湾などのアジア方面や欧州、北米を中心に堅調に推移しているという。募集型企画旅行も取扱人数が18.7%増の42万3867人、取扱額が17.4%増の560億6283万円となった。

 会社別に見ると、海外旅行取扱額が大きかったのはジェイティービー(JTB)グループ14社が11.8%増の377億95万円で、エイチ・アイ・エス(HIS)が14.8%増の304億984万円、阪急交通社が26.8%増の191億7962万円と続いた。

 一方、伸び率では読売旅行が79.0%増の8億6051万円で最も高く、2位以下はi.JTBが52.0%増の14億7895万円、トラベルプラザインターナショナルが37.1%増の35億8081万円などとなった。取扱額が50億円を超えた企業では、阪急交通社の26.8%増が最も高く、HISの14.8増、JTB14社の11.8%が高い結果となった。海外旅行を取り扱っている57社のうち、前年を下回ったのは13社であった。

 なお、外国人旅行は10.4%減の31億9861万円で3カ月ぶりに減少。国内旅行も1.8%減の2735億9727万円で、7ヶ月ぶりに前年を割り込んだ。外国人旅行は原発事故と円高の影響が根強く、国内旅行は建国記念日の祝日が土曜日に重なり、3連休がなかったことによる影響が要因となったようだ。

 募集型企画旅行の取扱状況では、外国人旅行は取扱人数が31.0%減の7186人、取扱額が23.2%減の1億7967万円。国内旅行は取扱人数が4.1%減の276万6460人、取扱額が3.4%減の647億3720万円となった。


▽主要旅行会社取扱概況
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