アメリカン航空、日本航空との関係強化-羽田/NYC線、乗継利便性向上

  • 2012年4月1日

アメリカン航空アジア・太平洋地区副社長のエルワン・ペリラン氏  アメリカン航空(AA)は3月1日付でアジア・太平洋地区副社長にエルワン・ペリラン氏が就任したことにともない、3月29日にメディア向け懇親会を開催した。ペリラン氏は「アジアはAAにとっても大変重要な市場。ネットワークを拡大し、新しいパートナーシップを展開するなか、戦略的に需要な市場として日本にさらに照準を合わせていきたい」と意欲を示した。

 ペリラン氏は日本航空(JL)との共同事業について「早い形で実り多きいものにしていくことが私の責任の一つ。2012年は両航空会社とお客様にとって大きな価値をもたらす1年にしていきたい」と述べた。JLが4月22日に就航する予定の成田/ボストン線を共同運航するなど「JLとの関係を強化し、日本の皆様により良い価値をお届けできる航空会社として頑張っていきたい」考えだ。

 また、AAが6月3日から運航を再開する羽田/ニューヨーク(JFK)線については、JLが運航する成田/ニューヨーク(JFK)便とあわせて「2つの企業が重複することなくよりよい選択肢を利便性として提供すること」をメリットとしてあげた。AAによると、各便を組み合わせたルートの購入も可能だという。また、昨年のスケジュールでは羽田/ニューヨークの往復が主だったが、今回は乗り継ぎの利便性が向上したことから、羽田、ニューヨークそれぞれで以遠への乗り継ぎ需要にも期待がかかるという。レジャー需要とビジネス需要双方の取り込みをはかる考えだ。

 さらに、アジア全域でのパートナーシップ構築をはかり、取り組みも進めていく。すでに中国に照準を合わせて海南航空(HU)とのコードシェア契約を実施。カンタス航空(QF)との共同事業も展開することで、アジア太平洋地域の顧客の利便性の向上に繋げていく考えを示した。