日本航空、基幹システム刷新へ-IT企画本部設立、執行役員の石関氏が本部長

  • 2012年3月15日

 日本航空(JL)は3月15日付けでIT企画本部を設立した。基幹システム刷新に向けたプロジェクトを実行する役割を担う。これまで、経営破綻などもあり、ITに関する投資やシステムの刷新が滞っていたとの考えから、全社的にシステムを再構築することでコストの抑制やサービス拡充などにつなげるねらいだ。また、同日付けで執行役員の石関佳志氏がIT企画本部長に就任した。

 IT部門を担う部署としては、これまで経営企画本部の中にIT企画部があったが、経営企画本部の一部署としてではなく、経営企画本部と並列の立場としてIT企画本部を新設した。また、その中にIT企画部を位置付け、旅客や貨物、空港、整備などのITに関わる機能全てを包括的にマネジメントする。また、これまで、路線統括本部の傘下にあった旅客システム推進部の機能のひとつ、旅客システム刷新プロジェクトもIT企画本部新設にともない、同部署に移管した。

 中期経営計画の中にもある通り、今後、旅客系、空港系、貨物系システムの刷新によりIT環境を整備することで人員配置の適正化や、老朽化したシステム更新により事業規模の変動に対して柔軟なシステム費用構造への転換をはかる。また、国際線では一部路線で機内インターネットシステムを導入するほか、レベニューマネジメントシステムも構築する計画だ。

※訂正案内(編集部 2012年3月16日 10時00分)
タイトルの石関氏の役職に誤りがありました。お詫びするとともに修正いたします。