主要58社、海外・国内ともに3ヶ月連続プラス、訪日も回復傾向

  • 2011年12月8日

 観光庁が取りまとめた、主要旅行業者58社の2011年10月の旅行取扱状況速報によると、海外旅行、国内旅行ともに3ヶ月連続でプラス推移した。海外旅行は4.7%増の2036億6308万1000円となり、一部旅行会社によると、前月に引き続き円高が影響し台湾や韓国、アジア方面、欧州方面を中心に堅調に推移したという。海外パッケージツアーについては、取扱人数が4.4%増の36万5818人となり、取扱額は10.8%増の673億7187万8000円となった。

 会社別にみると、海外旅行取扱額が最も高かったのは、ジェイティービー(JTB)グループ14社で、10.8%増の445億6932万2000円、次いで、エイチ・アイ・エス(HIS)の8.9%増の270億2224万8000円、阪急交通社の2.5%増の204億8087万3000円でとなった。

 一方、伸び率では、46.7%増のJTB本社がトップとなったが、28.2%増の北海道旅客鉄道、23.6%増の九州旅客鉄道、24.9%増のJTB北海道、22.5%増のJTB西日本など、地方会社が健闘した。このほか、27.4%増のi.JTBや、27.3%増のトラベルプラザインターナショナル(TPI)、23.3%増の楽天トラベルなども伸びている。

なお、国内旅行は0.5%増の3764億7662万7000円で、全国的に回復傾向であるものの、微増となった。外国人旅行は8ヶ月連続減少し20.8%減の62億3902万2000円となったが、減少幅は縮小している。

 各社の詳細は下記リンク先の一覧表の通り。


▽主要旅行会社取扱概況
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