長崎/上海航路を契機に訪日中国人市場掘り起こしへ

長崎を日本の新たなゲートウェイに
訪日中国人マーケット拡大へ-官民一体の取り組み

  • 2011年11月29日(火)

拡大が見込める中国人マーケット
大都市圏にはない長崎県の魅力発信が重要

長崎県企画振興部文化観光物産局観光振興課総括課長補佐の前川謙介氏

 もともと長崎と中国は歴史的にも交流が深く、ゆかりのある国だが、これまでのところ長崎県への訪日中国人市場の規模は、韓国や台湾などと比較して小さい。2010年までの10年間の中国人旅行者数の平均を比較すると、中国人の2万2000人に対して、韓国が31万7000人、台湾が15万人。長崎県では、このギャップをポテンシャルと見る。

 長崎県企画振興部文化観光物産局観光振興課総括課長補佐の前川謙介氏は、近年ビザ要件緩和が進んでいることもあり、「今後成長が見込める」と言及。特に、HTBクルーズがめざす低運賃には、市場の活性化を予感させるには十分なインパクトがある。

オーシャンローズの船内では各自治体や県の特産品や名品を展示するスペースを設け、アピール

 課題となるのは、中国での長崎県の認知向上だ。長崎県知事の中村法道氏は、「一般的な長崎観光の魅力を引き続き情報発信しなければならない」と話しており、まずは長崎ならではの観光素材を知ってもらうことが重要との考え。

グラバー園から望む長崎港と「オーシャン・ローズ」

 今回、オーシャンローズで訪日した中国側の参加者からは、長崎には大都市圏にはない親しみを感じるとの声もあり、のんびりとした雰囲気でゆったりした時間が過ごせることも評価されているようだった。また、グラバー園の中に建つ邸宅についても「日本風のヨーロッパ」という表現が聞かれ、上海の洋風建築とは異なる独特の魅力と指摘する参加者もいた。

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