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タイ、バンコクを中心とした洪水の現状とタイ全土の旅行情報について(11月10日付)

  • 2011年11月10日

 ナコーンサワン県、ウタイターニー県、ロッブリー県、サラブリー県、アユタヤ県では、洪水の影響が回復に向かっています。水位は徐々に低下しています。

● 各地のようす
* アユタヤ県:
 アユタヤへのアクセスは通常に戻りつつある。アジアロードを利用して、アユタヤへ入ることができるようになった。

 旧市街のすべての観光地は現在復旧作業を行っており、回復次第再開。

* スコータイ王朝時代に起源をもつ、伝統行事「ロイクラトン祭り」関連のイベントは、2011年11月08日から10日にかけて、スコータイ、チェンマイ、ターク、ハジャイ、スラーターニーなどタイ各地で実施。

 バンコク、アユタヤ、スパンブリーについては、洪水の影響により中止を決定。

● 影響を受けていない地域
〔北部〕
 チェンマイ、チェンライ、ランパーン、スコータイ
〔東北部〕
 ルーイ、ウボンラチャター二―、ウドンターニー、ナコーンラーチャシーマ(コラート)
〔中部〕
 ホアヒン、プラチュアッブキリカーン、カンチャナブリー、パタヤ、チョンブリー、ラヨーン、チャーン島
〔南部〕
 チュンポーン、サムイ、クラビ、パンガー、プーケット、スラーターニー、ナコーンシータマラート、ソンクラー、サトゥーン

● バンコクの状況
* バンコクでは、シーロム、サートーン、バンラック、スクンビットといったバンコク都心部では、大きな影響は出ていない。

* 北部からの水は、現在バンコク北部に広がっており、ウィーパワーディーランシット通りとパホンヨーティン通りに流れ込み、現在ウィーパワーディーランシット通り沿いのタイ国際航空本社まで到達している。

 一部はパホーンヨーティン通りと合流し、BTS(高架鉄道)モーチット駅前まで来ている。

* 水の一部は、バンコク東部および西部にも広がっている。

 東部では、キングスダイク(バンコク都心を囲む防水壁)の外側に広がり、タイ湾へ向かっている。

 西部では、東部よりも大量の水がターチン川を通じてタイ湾へ流れ込むため、広範囲に及ぶ浸水が発生している。

* 両地域を比較すると、バンコク都心部もあるチャオプラヤー川以東は、地元タイ人の住宅エリアである西側よりも被害が抑えられている。

 東側には、ポンプ場、運河、キングスダイク(防水壁)を含めより高度な排水システムが設置されている。そのため、バンコク都心部では、洪水の影響は限定的になるとみられている。


● バンコク旅行関連情報
* バンコク都内では、洪水の状況が急変する可能性もあるため、十分注意をしてください。

* 空港への移動の際には、交通渋滞に巻き込まれる可能性もあるため、時間の余裕をもって移動をしてください。

* タイ国内でのご旅行には、空路をご利用ください。

* バンコク中心部のほぼ全域では、現在まで洪水の影響は出ておらず、通常通りの観光が可能。

 以下の通り、中心部におけるビジネス、ホテル、店舗、観光地は通常通り営業を行っている。

 ・カオサン通り
 ・ペッブリー通り
 ・プルンチット / チットロム
 ・プラトゥーナム
 ・ラーマ1世通り
 ・ラーマ4世通り
 ・ラーチャプラソーン(セントラルワールド周辺)
 ・サートーン
 ・サイアムスクエア / MBK / サイアムパラゴン
 ・シーロム / スラウォン
 ・スクンビット通り / エンポリアム
 ・ヤワラート(中華街)

※チャトゥチャックウィークエンドマーケット、サファリワールドといった一部観光スポットで営業停止中。


● バンコク関連情報
1. 避難勧告エリア
* バンコク都:
 ドンムアン地区、ラクシー地区、バンケーン地区、タウィーワッタナー地区、バンプラット地区、タリンチャン地区、バンケー地区、サーイマイ地区、チャトゥチャック地区、クロンサムワー地区、ノンケーム地区、パーシーチャルーン地区

* 新たな避難勧告エリア:
 カンナーヤーオ地区の一部
※上記はすべて地元の住宅エリアで、旅行者の滞在するエリア、外国人の多く住むエリアではありません。

2. 道路・交通

* バンコク都内のMRT(地下鉄)、BTS、エアポートレイルリンクは通常通り運行。

* 長距離バスは、洪水の影響により一部路線を変更して運行。一部路線では運休。

* タイ国鉄の北部および南部路線は、一部洪水の影響のあるエリアで路線変更を行い、通常通り運行。

 洪水の状況により出発駅をフアランポーン駅またはナコンパトム駅に変更するため、列車利用の際には、事前に確認をする必要あり。

* スワンナプーム国際空港は、通常通り。

※スワンナプーム国際空港では、洪水対策が強化されています。
 空港の周辺23.5kmを3メートルの堤防で囲んでいます。堤防内には400万立方メートルの容量の6つの貯水池に向け、排水路が敷設され、空港周辺の対策を固めています。貯水池の現在の貯水量は100万立方メートル(25%)に留まっています。

 さらに、2つのポンプ場(各4つの排水ポンプを収容)では、毎秒12立方メートル、一日に100万立方メートルの排水能力があります。

 スワンナプーム国際空港の建設にも携わった8名の日本人エンジニアがタイに入国し、支援を行っています。

3. ライフライン
* バンコク都水道局は、バンコク都内における給水に問題はなく、WHO(世界保健機関)の水質基準を維持していると発表。

 バンコク都、ノンタブリー県、サムットプラカーン県では、通常通り供給。

* バンコク西部の冠水エリアでは、水の変色がみられる可能性もあり、使用前に一度沸騰させて使用することを推奨。

* 電力供給は通常通り。

* インターネット、電話回線など通信サービスは通常通り利用可能。


【 タイ国内主要連絡先 】
* タイ気象局
http://www.tmd.go.th/en (英語・タイ語のみ)
* TATツーリストコールセンター
 TEL: 1672
* タイ国際航空
 TEL: 02-356-1111
* バンコクエアウェイズ
 TEL: 02-265-8777
 Twitter: @bangkok_airways
* エアー・アジア
 TEL: 02-515-9999
* ノックエアー
 TEL: 02-900-9955
* タイ国鉄(SRT)コールセンター
 TEL: 1690
* トランスポート会社ホットライン(バンコク都内バスの会社)
 TEL: 1490


情報提供: タイ国政府観光庁、日本海外ツアーオペレーター協会