1月から6月の旅行動向調査、国内需要は回復傾向-訪日は厳しい状況続く

  • 2011年10月26日

 観光庁は2011年1月から6月までの旅行・観光消費動向調査と宿泊旅行統計調査の結果を発表した。それによると、国内旅行需要は総じて回復傾向にあり、国内旅行者の延べ人数は6月時点で前年を上回った。一方、観光目的の宿泊施設の需要回復はやや遅れており、外国人旅行者の需要については依然として厳しい状況が続いているという。

 旅行・観光消費動向調査によると、国内宿泊観光旅行の延べ旅行者数は、3月は前年比21.6%減、4月は22.2%減と落ち込んだが、5月は2.6%増、6月は13.1%増と2ケタ台まで回復。国内日帰り観光旅行の述べ旅行者数も、3月は19.1%減、4月は5.6%減、5月は4.6%減となったが、6月は12.1%増と回復に転じた。

 消費額で見ると、国内宿泊観光旅行では3月が26.0%減、4月が25.7%減と2ケタ減となったが、5月は0.7%増に回復、6月は4%減と減少した。国内日帰り観光旅行では、3月の震災直後は31.6%減と落ち込んだが、4月は8.2%増、5月は1.4%増と増加し、6月は31.9%増と2ケタ台の増加となった。

 一方、宿泊旅行統計調査によると、従業者数10人以上の施設での延べ宿泊者数は、3月は27.52%減と落ち込みを見せたが、4月は20.06%減、5月は11.39%減と徐々に回復し、6月は5.64%減まで戻った。このうち外国人述べ宿泊数を見ると、3月は52.62%減と半減し、4月は82.59%減まで落ち込んだが、5月は65.71%減、6月は46.97%減となった。減少幅は徐々に縮小してきているが、前年の水準には至っていない状況だ。

 観光目的の宿泊者が50%以上の施設と50%未満の施設を比較すると、50%以上の観光目的の宿泊者が多い施設は50%未満の施設よりも前年比の減少率が大きかった。たとえば、6月で比較すると50%以上の施設は10.8%減だったが、50%未満の施設は3.6%減となった。

 また、4月から6月の同一施設での1人あたりの平均宿泊数は1.35泊で、1人当たりの平均宿泊数は、1位が福島県の2.28泊、2位が岩手県の2.94泊、3位が宮城県の1.67泊となり、震災による被災3県が上位3位を占めた。一方、外国人1人あたりの平均宿泊数は1.62泊となり、1位は京都府の2.16泊、2位は埼玉県の2.08泊、3位が東京都の2.02泊となった。