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ジェットスター・ジャパン、「最低価格保証」実現に向け国交省と調整予定

  • 2011年10月11日

 日本航空(JL)、カンタス航空(QF)グループ、三菱商事が共同で設立するジェットスター・ジャパンは、日本市場で最低価格を保証する「プライス・ビート・ギャランティー」サービスの提供をめざす。これは、ジェットスター航空(JQ)が日本以外の市場ですでに展開しているもので、JQ便と同一路線、同一日、同時間帯といった条件に合致した他社の航空券がインターネット上でJQ便よりも安く販売されている場合、その運賃を10%下回る運賃の提供を保証する。今後、国土交通省と調整する予定だ。

 JQグループCEOのブルース・ブキャナン氏は10月11日、記者会見の場で最低価格保証が、日本市場で最も低価格の運賃を提供することの意思を表すものと説明。ジェットスター・ジャパンでは、国際線、国内線ともに平均で既存の40%から50%程度割安の運賃を提供する方針で、ブキャナン氏は「国内航空市場の新しい地代の幕開け」につながると自信を示した。

JQグループCEOのブルース・ブキャナン氏 なお、ジェットスター・ジャパンは、2012年末までに日本国内線、2013年中に短距離国際線への就航を予定。当初は3機のエアバスA320型機で運航を始め、数年内に24機まで拡大する計画。就航都市は2012年半ばに発表予定だ。JQやジェットスター・アジア航空(3K)を含めた営業体制など詳細は今後詰めていく。


▽ジェットスター・ジャパンCEOに鈴木みゆき氏

ジェットスター・ジャパンCEOに就任予定の鈴木みゆき氏 ジェットスター・ジャパンは10月11日の会見で、CEOに12月1日付けで鈴木みゆき氏が就任すると発表した。鈴木氏は、オックスフォード大学を卒業後1982年にロイターに入社し、1997年にロイター東南アジア代表取締役に就任。その後、ITや通信などの分野の企業で経営に携わってきた。

 鈴木氏は、ジェットスター・ジャパンがJL、QF、三菱商事の3社によって設立されていることから「ノウハウと資金力がある」とし、JQの実績を土台に「著しい事業成長をはかる」と意欲をしめした。


※訂正案内(2011年10月11日 午前10時20分)
・訂正箇所:タイトル
誤:ジェットスター・アジア
 ↓
正:ジェットスター・ジャパン

誤:実現に向け交渉中
 ↓
正:実現に向け国交省と調整予定

・訂正箇所:第1パラグラフ最終文
誤:現在は詳細について国土交通省と交渉中という。
 ↓
正:今後、国土交通省と調整する予定だ。