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ピーチ、国内線運航許可下りる-スカイマーク成田線も

  • 2011年10月13日

 運輸審議会審理室は、ピーチ・アビエーションとスカイマーク(BC)が運航許可申請していた案件について、「許可することが適当である」との結論を出し、10月13日付けで国土交通大臣に対し答申した。

 ピーチが申請していたのは、関空/札幌線の1日3便と関空/福岡線の1日4便。2012年3月1日からエアバスA320-214型機を利用して運航することが可能となった。運輸審議会審理室は、関空で設けた発着調整基準に合致しており、新千歳空港の航空保安業務提供時間と福岡空港の利用可能時間からも妥当と判断し、安全上適切であると認められた。

 また、関空/札幌線は全日空(NH)が1日5便、日本航空(JL)が1日4便、関空/福岡線はNHが1日2便を運航しているが、ピーチの就航が低価格運賃による国内線ネットワーク拡充をはかるもので、多頻度運航と競争促進につながることから利用者利便が向上すると判断した。

 BCが申請していたのは、成田/旭川線の1日2便、成田/札幌線の1日1便、成田/福岡線を1日2便、成田/那覇線を1日2便。成田/旭川線、成田/札幌線は2011年10月30日から、成田/那覇線は2011年12月8日から、成田/福岡線は2012年2月1日から、いずれもボーイングB737-800型機での運航が可能となった。

 運輸審議会審理室は、成田が設けた発着調整基準に合致することや、航空機整備などの所要時間と各空港の航空保安業務提供時間などからも妥当であると判断した。また、成田/旭川線は現在本邦航空運送事業者の運航がおこなわれておらず、BCによる当該路線の運航はネットワーク拡充と利用者利便の向上に寄与するとした。