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JL・AA、上海でも支店統一、アジア/北米間で共同事業進める

  • 2011年9月7日

 日本航空(JL)とアメリカン航空(AA)は、日本以外のアジアと北米間での共同事業の取り組みを積極的に進めている。7月11日には、AAの上海支店を移転しJLの上海支店に統一。AA日本地区旅客営業本部長の稲場則夫氏によると、現在は上海発着のロサンゼルス線とシカゴ線の販売強化に向けて営業を強化しているところだ。

 上海では、中国政府の規制によりJLとのコードシェアができないため、JLプレートでの発券増加をめざしているという。成田経由便とのコンビネーションについても「これから」とした。

 こうした展開について稲場氏は、そもそも共同事業が日本/北米間だけでなく、日本を含むアジア全体/北米間の路線網での効率化や競争力向上をめざしているためと説明。AAは日本からの以遠権を持っていないことから、JLのアジア内の就航地での販売強化が重要となり、まずはJLとAAそれぞれが就航する上海から着手したという。

 現在はAAの北京/シカゴ線について準備を進めているところで、今後は香港や韓国などAAが未就航の都市でも、共同事業下での協力体制を順次構築していく方針だ。

 なお、全日空(NH)広報室は、ユナイテッド航空(UA)/コンチネンタル航空(CO)との間では「今のところ話は出ていない」と回答。今後はわからないとしつつ、検討もしていないとした。

※訂正案内(2011年9月8日 11時10分)
稲場則夫氏のお名前に誤りがありました。お詫びするとともに修正いたします。