成田/ソウルにA380
-大韓航空が初フライト、仁川経由ツアーも意欲

  • 2011年6月20日
「KE380便」が到着した成田空港26番スポット。消防車による歓迎の放水もおこなわれた。

 大韓航空(KE)は成田/ソウル間で6月17日、同社にとって初号機のエアバスA380型機で「KE380」便として初めての商業フライトをおこなった。ソウル発のKE380便の搭乗率はエコノミークラスが満席、ビジネスクラスが約8割と順調に滑り出した。

 KEのA380型機の特徴は、これまで導入した航空会社の中でも最も少ない407席の座席数。このため、機内には乗客がゆっくりとフライトを過ごすことが出来るスペースを配置。ファーストクラスのバーカウンター、ビジネスクラスにはラウンジスペースが前後に2ヶ所、そして1階の最後尾には機内免税店「デューティーフリーショーケース」を設けている。

仁川空港で開催された出発前の記念式典。KE社長の智昌薫(チ・チャンフン)氏(左から4人目)らが顔を揃えた。

 成田/ソウル線のKE701便、KE702便は10月第1週までA380型機で運航。その後はボーイングB777型機に機材変更する。今後は、ソウル発着のバンコク線やパリ線、ニューヨーク線、ロサンゼルス線などへの投入を予定しており、長距離路線でのサービス強化や快適性向上をねらう。日本市場では、東京発だけでなく、地方についても旅行会社にA380型機搭乗ツアー商品を造成を働きかけていくという。

 なお、KE380便では、東日本大震災の被災者に向けたミネラルウォーター848箱、1.5リットルのペットボトル1万176本も運んだという。