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チャイナエアライン、関空/ニューヨーク線就航−関空初の米国東海岸直行便

  • 2011年4月28日
 チャイナエアライン(CI)は4月28日、関空/ニューヨーク線の運航を開始した。同路線は、従来運航していた台北/アンカレッジ/ニューヨーク便を関空経由に変更したもので、関空としては初めてのアメリカ東海岸への直行便となる。初便の搭乗率は約90%の見込みだ。CIでは今回の就航にあわせ、4月27日に大阪市内で就航記念「がんばれ日本!チャリティーの集い」を開催。来日したCI会長の張家祝(チャン・ヂャージュー)氏や関空代表取締役社長の福島伸一氏などが集まった。

 張氏は冒頭の挨拶で、「今回の大地震で被害にあわれた日本国民の皆様に心よりお見舞いを申し上げると共に、1日も早い復興を願っている」と述べ、「従来のアンカレッジ経由を関空経由にすることで、夕刻だったアメリカ到着が午後1時に早まる。またJFK空港発着なので商用、観光、乗り継ぎなど全ての面で非常に便利」と利便性を訴えた。

さらに「日本人客室乗務員を新たに雇用し、より親しみやすく快適なサービスを提供する」と語った。最後には、「この様な大変な時にこそ、計画通り関西から米国への路線拡張を進め、日本の旅行業界振興の一助になれるよう祈っている」と締めくくった。また、福島氏は「ニューヨーク直行便は関空開港以来の悲願であり、地元や財界など各方面からの要望も強い路線だった」と今回の路線開設の喜びを表した。

 CIではこれまで、アンカレッジ経由でニューヨーク線を運航していたが、CI大阪支店旅客営業部長の松川晴信氏によると、関空経由とすることで収益性を高めるねらいがあるという。特に、アメリカ東海岸への直行便のなかった関西における潜在需要の取り込みに期待する。

今後の目標としては、現在の90%という高い搭乗率を保ちつつ、更にイールドの向上をめざし、3年後をめどに週4便から5便体制へ増便したい考えだ。将来的にはカリブ諸国や南米など、アメリカ以遠の旅行商品の造成も見込む。そのために旅行会社との関係を強化し、宣伝や広告展開で関空との共同キャンペーンなども積極的に進めていく方針だ。なお、同路線はボーイングB747-400型機を利用し週3便で運航する。


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