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成田、GWの出入国48%減予測−中部予約数は15%減、震災影響に差

 成田国際空港によると、4月28日から5月8日までのゴールデンウィーク(GW)の出入国者数は、前年比48.0%減の38万2400人となる予測だ。出入国別では、出国者が47.3%減の19万1700人、入国者が19万700人。実績が予測通りに推移した場合、過去10年間のGW実績で、SARSの影響を受けた2003年度実績の38.1%減を下回る結果となる。NAAでは、東日本大震災や原発事故、それらを受けた航空会社の減便などが大きく影響したと分析している。

 一方、中部国際空港の予約状況では、出国者が13.5%減の5万2600人、入国者が17.0%減の5万8400人となっており、合計も15.4%減の11万1000人。同空港では、予約総数は震災の影響で減少したとしているものの、成田との影響の差が見て取れる。

 方面別では、韓国が震災発生後に一時的に減少したが、その後は日本発の需要を中心に堅調に推移。台湾と香港は訪日旅行者が大幅に減少し、便数も減少。一方、欧州・中東方面は、欧州線の増便に加えて、長期連休を取りやすい日並びのために大幅増となった。

 なお、2空港における期間中の出入国の第1ピークの予測は、成田の出国が4月29日で2万6300人、入国が5月5日で2万5400人。中部の予約数も出国が4月29日の8900人、入国が5月5日の7100人となっている。




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