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ハイフライ航空、来夏に欧州チャーター、日本初就航−33本、全席完売

  • 2010年11月22日
 ポルトガルのハイフライ航空(5K)はこのほど、2011年夏に日本に初就航し、日本国内11都市とスペインやポルトガル、中欧、北欧、イタリアなど欧州を結ぶ33本のチャーター便を運航する計画を発表した。このほど開催した就航披露パーティーで、来日した5K代表取締役社長のパウロ・ミルプリ氏は日本からポルトガルへの直行便就航は今回が初めてであることから「今回のチャーター便が、ポルトガルを訪問する日本人を増やす力のひとつとなれば」と期待を示した。

 出発日は6月2日から9月22日までの毎週木曜日と土曜日で、札幌、仙台、成田、静岡、名古屋、関空、広島、福岡、鹿児島、宮崎、熊本の11都市から33本を運航する。目的地はポルトガルのリスボン、スペインのマラガ、バルセロナ、マドリッドのほか、イタリア、ノルウェー、ハンガリー、チェコ、クロアチアで、ほとんどのチャーターで現地の到着地と出発地を別の都市に設定した。たとえば6月23日は仙台発マラガイン、バルセロナアウトで、5Kが拠点とするリスボンとの組み合わせも可能とした。運航機材はエアバスA340型機で、フルフラットシートのビジネスクラス34席、プレミアムエコノミークラス35席、スタンダードエコノミークラス194席の計263席で運航する。

 5K日本地区総代理店のサンプラス代表取締役社長の宇都宮秀人氏によると、5Kの日本での認知の低さから販売には苦労したが、ジェイティービー(JTB)や近畿日本ツーリスト、阪急交通社をはじめとした旅行会社により、33本のチャーターの全座席を既に完売した。ほとんどがブロックチャーターで、1本あたり平均旅行会社4、5社が購入したが、大手旅行会社が全席購入した便もあるという。同氏は「初就航の航空会社のチャーターが完売したのは初めてでは。それだけ素晴らしい航空会社として認識してもらえたと思う」と喜びを語った。今後は2011年の9月末以降からトロムソへのオーロラチャーターの実施も検討中だという。

 5Kは2006年創業のリース専門会社で、自社保有機材はエアバスA310型機、A330型機、A340型機の合計10機。ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)やエールフランス航空(AF)など、中長期距離の定期航空会社へのリースを実施するほか、機材に加え運航乗務員、客室乗務員、機材整備なども含むウェット・リース、インセンティブや企業のオウンユースチャーターに対応している。

 なお、記念パーティーではサンプラスが総代理店を務めるエーデルワイス航空(WK)の来年のチャータースケジュールも発表。経由地を含めて、日本全国18都市からチューリッヒに合計15便運航する計画で、こちらも既に全席完売したという。