itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

コスタ・クルーズ、独自性の高いクルーズに注力−福岡発着コースの販売順調

  • 2010年4月8日
 コスタ・クルーズの日本地区総販売代理店(GSA)を務めるオーバーシーズ・トラベル(OTA)は4月5日、「コスタ・クラシカ」の横浜寄港に合わせ、販売セミナーと内覧会を開催した。イタリアの客船会社であるコスタ・クルーズは、陽気でフレンドリーなクルーズを手ごろな価格で地中海クルーズが楽しめると定評がある。OTAでは今後、さらなるマーケット拡大のため、7月および8月の福岡発着アジアクルーズや11月以降に行われる冬場の西地中海クルーズ、そして唯一同社だけが通年で実施しているドバイ・クルーズなど、コスタならではの独自性の高いコース販売に力を入れていく方針だ。また、来年実施される世界一周クルーズの販売も積極的に手がけていく。

 7月から実施されるアジアクルーズでは、日本マーケット向けに福岡発着の釜山・天津・済州島6泊クルーズを用意。この販売も順調に推移しているといい、これまでアジアマーケットでは認知度の低かったコスタの名前を一層高めたいとの考えだ。その延長線上で、やはりコスタ初となる世界一周クルーズの販売にも注力し、今後は地中海のみならず、多様なクルーズの販売に結びつけたい考えだ。「コスタ・デリチョーザ」による世界一周クルーズは2011年12月28日にサボナを出港し、翌年4月6日にサボナへ帰港する100日間の日程で、料金は早期割引で1万3999米ドルから2万7799米ドルだ。

 なお、今回寄港した「コスタ・クラシカ」は1991年に就航し、2001年には船体を伸張する大幅な改装を実施。総トン数5万3000トン、乗客定員1680人と、中型船に位置付けられる大きさだ。今でこそコスタ・クルーズはカーニバル・グループの一員だが、「コスタ・クラシカ」就航時はイタリア企業として独立していたため、船内のインテリアはイタリアの意匠が強く感じられる。また、パブリックスペースはいずれもゆったりと広めの空間を確保した造りで、細かく区切る日本船とは設計思想の違いが感じられる。