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就職人気、文系はJTBが1位、3年連続−100位以内にHIS、KNT、日旅

  • 2010年3月11日
 毎日コミュニケーションズが2011年3月大学卒業予定者を対象に調査した「大学生就職企業人気ランキング」で、文系総合ランキングの1位にジェイティービー(JTB)グループが入った。JTBグループの1位は3年連続で、2002年卒から2011年卒までの10年間で9度目のトップ。今年は文系男子でも16年ぶりに1位となった。JTBの選社理由は「やりたい仕事ができそう」が27.9%で最も高く、毎日コミュニケーションズではJTBグループが地域別、事業別にグループ各社が募集を実施していることに加え、合同会社説明会やJTBグループ会社説明会などを通じて、積極的に学生と直接対話をする機会を設けていることが理由と分析。また、「業界上位である」が17.4%、「国際的な仕事ができる」も10.5%と高かった。

 文系の上位100社ではこのほか、エイチ・アイ・エス(HIS)が9位、近畿日本ツーリスト(KNT)が13位、日本旅行が96位がランクイン。日本旅行は昨年から18位順位を落としたものの、HISは12位から9位に、KNTは32位から13位に上昇した。旅行業を本業とする会社はこれら4社のみで、昨年67位であったANAセールスは100位内から外れた。

 このほか旅行関連企業では、全日空(NH)が昨年と変わらず3位となり、日本航空(JL)も35位下がったものの40位に入った。さらに、7位の東日本旅客鉄道(JR東日本)などJR各社や、4位のオリエンタルランド、83位の帝国ホテルなどもランクインしている。

 なお、毎日コミュニケーションズでは、採用・就職市場の概況として、新卒採用が買い手市場に様変わりし2011年卒は就職氷河期の再来の可能性もある一方、企業側は採用人数を抑えつつ採用自体はできるかぎり継続したい傾向を示していると分析。今年も「少数精鋭・質重視の採用」の展開を予想した。一方、学生は厳しさを感じながら就職活動をはじめ、年内の早い段階から業界、企業の研究や自己分析などを開始しているといい、企業選択の際には、安定性ややりがいが重視される傾向にあるという。