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スリランカ、一部地域の渡航情報が引き下げ、内戦終結で

  • 2009年11月17日
 外務省は11月11日、スリランカの一部地域について渡航情報を引き下げた。対象地域は(1)北部州のワウニア市内およびマナー市内ならびに同州内の国道A9号線(ワウニア市内以南)、国道A14号線および国道A30号線、(2)東部州、ウーワ州のモネラガラ県、ヤーラ国立公園全域で、(1)は「渡航の是非を検討してください」、(2)は「十分注意してください」となった。北部州の(1)を除く地域と北西部州のウィルパットゥ国立公園全域は「渡航の延期をお勧めします」、上記を除く地域は「十分注意してください」から変更ない。

 外務省によると、北部州でのスリランカ政府軍とタミル人反政府組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」の戦闘が5月に終結。その後はLTTE残党によるとみられる爆弾テロやゲリラ的攻撃も発生しておらず、政府軍、警察などによって国内の治安は保たれている。北部州のジャングルなどにはLTTEが敷設した地雷などがあるとみられるものの、外国人が北部州に行くためにはスリランカ国防省から事前許可を得る必要がある。一方、戦闘が終結したとはいえ、コロンボ市内などではLTTE関係者が潜伏しているとされ、今後も閣僚や軍高官などをねらって報復の爆弾テロが発生する可能性も否定できないことから、注意は必要とした。


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