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KNT、第2四半期は純損失83億300万円−コストは約42億円の削減に成功

  • 2009年8月12日
 近畿日本ツーリスト(KNT)の2009年12月期第2四半期(2009年1月1日〜6月30日)の連結業績は、純損失が83億300万円(前年:41億6900万円の損失)となった。景気悪化により個人消費の低迷と企業の出張自粛などが影響、そこに新型インフルエンザが追い討ちをかけ、国内外の需要が落ち込んだ。営業収益は前年比15.2%減の287億7000万円、営業損失は44億4400万円(同:35億8800万円の損失)、経常損失は42億5500万円(同:33億7400万円の損失)であった。KNT取締役経理部長の遠藤昭夫氏は、営業収益が51億5200万円減収したものの営業損失が8億5600万円の減益に留まったことについて、「KNT単体で約35億円、連結子会社で約7億円の費用削減が奏功したため」と説明。営業損失は予想よりも3億円の改善となった。また、KNT専務取締役の馬越俊司氏は、「厳しい状況ではあるが、通期予想は達成できるだろう」との見通しを示し、6月17日に公表した業績予想は連結もセグメント別も修正しない。

 KNT単体では、営業収益が15.1%減の229億9100万円となった。国内旅行、海外旅行、国際旅行いずれも前年に比べて減収減益であった。特に海外旅行における個人旅行は30.2%減の4億1800万円、団体旅行は24.7%減の21億1700万円と大幅に減少した。KNTでは、2008年11月に発表した中期経営計画を修正、販売構造および、費用構造の改革を進めるとともに中期経営計画の財務目標を修正した。


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