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KNT、業績予想を下方修正、通期も赤字化−インフル影響で売上高200億円減か

  • 2009年6月18日
 近畿日本ツーリスト(KNT)は6月17日、2009年12月期(2009年1月1日〜12月31日)の業績予想を下方修正した。新型インフルエンザによる需要減少や特別損失の計上で、通期連結業績の純損益見通しは当初予想の1億円の黒字から、50億円の赤字に変更した。営業収益は当初予想比64億円減の670億円、営業損益は36億円悪化し35億円の赤字、経常利益は38億円悪化し31億円の赤字を見込む。詳細は下表を参照のこと。

 新型インフルエンザの影響額は、KNT経理部によると通期の個別業績で売上高が200億円、営業収益が30億円を見込む。通期個別業績の営業収益は当初予想から9億円減を見込んでおり、この差分は「新型インフルエンザもあるとは思うが、景気後退などによるもの」という。連結業績に与える新型インフルエンザの影響は、「海外子会社への影響が測定できない」ことから算出していない。

 また、特別損失は、2004年12月のSAIPAN HOTEL CORPORATIONの株式譲渡に関して現地少数株主から提訴された損害賠償訴訟の和解金を計上するもの。和解は6月8日に成立しており、和解金は825万米ドル(約8億円)だ。



※訂正案内 (6月11日 8時30分 編集部)
訂正箇所:通期連結業績の純損益の見通し
 誤:51億円の赤字に変更
   ↓
 正:50億円の赤字に変更