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KNT、第1四半期は純損失約60億円、通期の黒字予想は変更なし

  • 2009年5月13日
 近畿日本ツーリスト(KNT)の2009年12月期第1四半期(2009年1月1日〜3月31日)の連結業績で、59億8500万円の純損失(前年:40億2900万円の純損失)を計上した。営業収益は前年比6.5%減の142億5000万円、営業損失は5億9700万円減益の39億8300万円、経常損失は5億7000万円減益の40億4100万円となった。期間中、海外旅行の取扱人数は前年を上回ったが、韓国など近距離アジア方面が中心であったため取扱額は前年割れした。また、国内旅行は全体的に低調に推移した。

 KNTは、通期予想では営業収益が0.2%減の734億円、営業利益が1億円(前年:31億8600万円の赤字)、経常利益が7億円(前年:31億5700万円の赤字)、純利益が1億円(前年:37億3800万円の赤字)と黒字化をめざしている。KNTブランド戦略室によると、現在のところは計画の範囲内で推移しているとの分析だ。黒字回復への重要な要素である費用の抑制では、例えば営業費用は前年に比べて3億9700万円減少した。また、新型インフルエンザの影響として「海外への企画旅行や団体旅行の一部で取り消しがある」ものの、方面や時期の変更、国内旅行への振り替えを提案し、収益の減少を防ぐ取り組みをしているという。


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