国交省、ODAで海外旅行促進、ウズベキスタンとベトナムの観光プロモ支援へ

  • 2008年9月11日
 国土交通省は、2008年度のODA予算で「戦略的なディスティネーション開発」の一環として、ウズベキスタンとベトナムの観光プロモーションを支援する。予算規模は約1500万円。まずは日本市場での対象国の市場特性や消費者ニーズなどを把握するマーケティング調査を7月から8月にかけて実施し、効果的なプロモーション方法を検証、確立する。さらに、それを元にノウハウを提供する。

 ウズベキスタンには、日本旅行業協会(JATA)のJATA世界旅行博への出展支援や旅行博期間中のセミナー開催、パンフレットの作成、ウェブサイトでのプロモーション支援のほか、JATAのビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)によるトレインジャックにも参加。また、観光に関係するキーマン5名を現地から招聘し、外客に対する接遇の向上を目的に、奈良と京都などを視察する予定だ。ベトナムにはパンフレットの作成のほか、世界旅行博でタイやカンボジア、ラオス、ミャンマーなど周辺国とあわせた「メコンブース」を出展し、メコン地域のスタンプラリーを実施して各国のブースへの集客を支援する。

 なお、マーケティング調査は20歳から69歳の一般人で最近3年間に海外旅行を経験した人1119人を対象に実施。ウズベキスタンの認知度は、「行ったことがある」、「都市や観光地についてある程度知っている」、「その国について何となく知っている」の合計は22.9%で、カザフスタンの21.8%を上回ったものの、ロシアの65.4%、トルコの62.5%、ドバイの58.8%には及ばなかった。

 ベトナムについては、都市や観光スポットの魅力度を調査。「非常に魅力を感じる」と「やや魅力を感じる」の合計は、ホーチミンでは58.8%、ニャチャンは52.8%、フエは48.6%、ハノイ/ハロン湾は58.4%となった。また、グルメ・ショッピングに魅力を感じた人は58.2%であった。