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四川南部地震、死者の報道も九寨溝など観光地への影響なく

  • 2008年9月1日
(成都 松本裕一) 中国四川省で8月30日に発生した地震の被害が報じられているが、四川省の主な観光地である成都や九寨溝ではその影響を受けておらず、市民も通常通りの生活を続けている。中国国家観光局(東京)首席代表の范巨霊氏によると、震源地は雲南省との県境の攀枝花付近で、成都からは500キロメートル以上離れてた山間地。20人以上が亡くなったとの報道があるものの、詳細な被災状況は現在確認中という。

 四川省では現在、日本旅行業協会(JATA)と中国国家観光局(東京)が主催する中国震災復興支援研修団が視察を続けている。29日に成都、30日に九寨溝を視察した後、31日に成都に戻ったものの、30日の地震の影響は一切受けていない。

 范氏は「中国の国土は広く、日本で言えば、関東と関西が同じ省の中にあるようなもの」と、同じ省でも主要な観光地への影響がないことを説明。そのうえで、「自然災害を必要以上に重く捉えるのではなく、どのように復興に取り組むかに目を向けてほしい」と要望。また、研修団副団長のびゅうトラベルサービス代表取締役社長の佐藤勉氏は、「5月の四川大地震のお見舞いと復興状況の視察に訪れて、不幸にもまた震災が発生した。しかし、我々は何事もなく視察を継続できており、そのような不幸の中でも旅行に支障がでないこと、そして同じ省だからといって安易に一くくりで考えるべきではないこと知ったことは、視察の大きな成果」と強調した。