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フィリピン航空、機内サービスを整備して利便性向上、LCCも立上げ需要に対応

  • 2008年6月27日
 フィリピン航空(PR)は5月2日から、サービス向上を目的に35億ペソ(約85億円)を投入し、ボーイングB747−400型機の5機、およびエアバスA340−300型機の4機のリニューアルを開始した。ビジネスクラスにあたるマブハイクラスには、プライバシーを保護するシェルを装備、ライフラットベッドになる新シートを導入する。さらに、4月1日から、乗客の希望に応じた食事を提供する新サービス「ワン・バイ・ワン」を開始、食器にはノリタケを採用し、伝統的なフィリピン料理も提供している。なお、エコノミークラスのフィエスタクラスも新シートを導入しており、マブハイクラスとともに個々の座席に画面を設置し、AVOD機器で幅広いエンターテイメントを提供する予定だ。日本路線では、成田/マニラ線にB747−400型機を使用しており、リニューアルは来年の第4四半期に完了する予定だ。

 また、フィリピンの国内旅行市場で低運賃、かつ高品質の航空需要が高まっていることをうけ、PRは5月5日に格安航空会社(LCC)の「PAL Express」を設立。フィリピン国内の観光産業の促進につながるとし、ボンバルディアQ300型機3機とQ400型機6機を活用し、モノクラスで運航を開始している。一部の路線はマニラから運航するが、セブを本拠とし、フィリピン南部の5地点に6便が就航、PRの標準ジェット機で着陸ができない島々への就航を実現した。さらに、セブをフィリピン南部の最重要地点とし、国内外の新たな玄関口と位置づけた戦略を展開する。