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楽天、中国旅行サイトシートリップ株売却−資本提携解消後も提携を検討へ

  • 2007年8月8日
 楽天は中国の旅行サイト「シートリップ・ドット・コム(Ctrip.com)」を運営するシートリップ・ドット・コム・インターナショナル(Ctrip.com International)の保有普通株式を売却する。楽天はシートリップの発行する全株式の20.3%、664万5000株を売却する。シートリップはアメリカ・ナスダック市場に上場しており、日本時間8月10日に売却価格が決定する。

 楽天とシートリップは取引関係が無く、楽天トラベルから取締役1名を派遣していたが、今回の資本提携の解消で、取締役も退任する予定。楽天では今回の資本提携解消後も「サービス提携などは前向きに考えていく」としているが、楽天トラベルとしては上海において「旅の窓」を運営し、日本イン・アウトの旅行を取扱い、大きな影響は無いと見られる。売却後の資金については、楽天トラベルでは無く、グループ全体の資金として利用していく。

 なお、楽天は2004年に約120億円でシートリップ・ドット・コムの株式を取得。8月6日現在のナスダック市場での価格は1株43.28米ドル。取得時は1株約1800円程度で、現在の市況では1万200円程度となり、約680億円超の売却額が想定される。

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