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中国国家観光局、新疆の観光素材に自信、FAMツアーなどで需要拡大へ

  • 2007年7月30日
 中国国家観光局は、シルクロードなど新疆地域の観光地への送客増加に向け、今後FAMツアーを実施するなど需要の拡大へ取り組んでいく。新疆ウイグル自治区トルファン市市長の鄭強氏によれば、新疆やトルファンの魅力はシルクロードと結びついている。中国、インド、イスラム、西欧の世界4大文明の交流点であり、様々な宗教から影響を受けた特有の文化が根付いている。また交河古城やアスターナ古墳群など古代の遺跡が数多く存在し、自然面でも「西遊記」にも登場する火焔山や砂漠など観光資源が豊富だ。

 鄭氏によれば、現在年間の日本人旅行者数は3万人から5万人程度で、順調な伸びを見せている。ただ、中国国家観光局主席代表の范巨※氏は「私はそれでもまだ少ないと考えている」とし、現在の新疆観光の難点は「パッケージツアーが10日間程度と長いことと、アクセスが良くないこと」であると説明。パッケージツアーの長さについては「日本のマーケットでは1週間程度が限度ではないか。場合によっては2回に旅行を分けるなど、期間を短くするためのあらゆる方法を考えている」とした。またアクセスについても、「チャーター便を含めて、直行便が就航すれば」と期待を示し、会場の業界関係者に協力を求めた。さらに今後は、「パッケージ旅行では収入と時間に余裕のある層、必然的に団塊・シニア層」を主な対象としてアピールしていく考え。


▽※はヨ(けいがしら)の下に火