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国土交通省・事務次官の峰久幸義氏、「観光庁」という組織体制は重要

  • 2007年7月12日
 国土交通省の新事務次官に就任した峰久幸義氏がこのほど、専門紙の記者会見に応じ、所感を表明した。国土交通行政全般としては、「幅広く国民生活に直結している」とした上で、「自然災害や交通の安心・安全をはじめ、アジア・ゲートウェイや観光立国推進などの地域を含めた経済発展、美しい国土づくりが課題」とし、一つ一つの施策を着実に実行していく考えを示した。このほか、省庁再編から7年が経過し、格段に実効性が上がっているとの考えを示したが、まちづくりと観光行政など、ハードとソフトを一体的に実効性のあるものに取り組むとし、こうした点は省庁一丸で取り組んでいく考えだ。

 アジア・ゲートウェイ構想のある航空施策については、羽田、成田の工事を着実に進めていくことのほか、羽田の再拡張については「距離だけでなく、需要、路線の重要性で(就航地を)決めていく」と言及した。また、中部国際空港の2本目の滑走路については、将来に向けて検討し、地元関係者の需要拡大の取組みも重要とし、関西国際空港は財務体質の改善がアジアの各空港との競争で重要な要素となる着陸料の引き下げにも繋がるとの考えを示した。

 観光庁の創設については、「観光立国推進基本法の付帯決議でも組織の充実に言及しており、検討している」と述べるにとどめたが、「組織体制は重要」と一定の理解を示した。