ドバイ、ラマダン・キャンペーン開始、日本を試金石に世界へ−HIS販売開始

  • 2007年5月9日(水)
 ドバイ政府観光・商務局はかねてから言及していたラマダン・キャンペーンを、全世界に先駆け日本から開始した。同局では今後、継続して展開するとともに、その結果を分析し、世界展開でも活用したい考え。

 このキャンペーンは、「文化体験」や「交流」などのキーワードで団塊やシニア層へアピールし、誘致を図るもの。世界に先駆けて日本で展開するのは、日本人旅行者が他国に比べて旅行目的で文化的側面を重視していること、またラマダンなどの新しい体験にも挑戦する傾向にある、という判断がある。現在のところ、旅行会社6社が商品造成を進めているが、同局日本事務所ディレクターのグレン・ジョンストン氏は、「今期は最低でも10社が商品を提供する」という見通しを示した。

 キャンペーンを通じた日本人訪問者の具体的な数値目標は設定していないものの、ドバイへの渡航者全体として、2006年が640万人のところ、2010年に1500万人を目標に掲げており、日本市場の需要喚起も引き続き強く推し進める考え。

(写真:ドバイ政府観光・商務局日本事務所ディレクターのグレン・ジョンストン氏)


▽旅行各社も商品造成へ−HISは販売開始

 現時点でラマダン・キャンペーンに賛同を表明している6社は、エイチ・アイ・エス、オーバーシーズ・トラベル(OTA)、フリーウェイ・トラベル、ATB、近畿日本ツーリスト、旅工房だ。各社ともホテルでのラマダン体験や、ショッピングを中心にするものが多い傾向だが、夏季の気温が高い時期であることから、こうした滞在を促した内容だ。旅行商品はHISを除き、具体的な商品として発表していないが、各社とも6月の発売に向けて企画を進めている。このうち、OTAはウェブサイトでの展開を念頭に、「ドバイの昔から今まで」と題し、昔ながらの街並みや文化から現代的な都市までを楽しめるプランを企画しているという。また、フリーウェイ・トラベルは文化体験、ショッピング、ホテルでのイフタール(日が落ちた後の食事)体験をキーワードに、ATBは「ラマダンを楽しめるように」宗教的な側面に触れ、特に女性をターゲットとして商品を開発する方針だ。

 HISは5月8日から、ラマダンの説明やホテルでのラマダン体験、特典などを載せたパンフレット「ドバイ」を作成、販売を開始した。さらに、8月にはパンフレットの更新を予定しており、その際には今回の内容に加えホテルの情報を集め、間際需要をつかみたい考え。

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