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近ツー、神奈川新聞子会社の旅行事業を譲受、地域に強い会社とシナジー見出す

  • 2006年3月22日
 近畿日本ツーリストは4月1日付けで、神奈川新聞社の子会社かなしんサービスの旅行事業を譲り受ける。譲渡はかなしんサービスの本社営業所、厚木営業所の2拠点の旅行事業部門。かなしんサービス旅行事業の17年度3月の営業収益は25億円。かなしんサービス旅行事業は団体、個人向けを展開しており、団体では地域密着型で官公庁、学校などの知名度が高く、近ツーではECC部門との相乗効果を期待。また、個人向けについても「神奈川新聞旅行」のブランドで地域の集客力が高く、譲渡後もブランド名を維持して展開する。
 なお、営業形態としては、本社営業所は近ツー横浜支店に統合、厚木営業所は近ツーの厚木サティ営業所として新装オープンする計画。この譲渡でかなしんサービスから近ツーへの移籍は9名となる。

 近ツーは、2004年12月に神奈川県に強い相鉄観光、2005年10月に福岡県や佐賀県に強い昭和トラベラーズサービスを子会社化するなど、地域への密着度の高い旅行会社のM&Aを進めている。今回のかなしんサービスについても、こうした地域密着度の高い旅行会社で、近ツーでは今後も地域戦略として、「業務提携、資本関係など、はばひろい形で連携を模索したい」としている。