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近ツー、相鉄観光子会社化、3ヶ年でメイト・ホリデイ4倍の取扱を計画

  • 2004年11月26日
 近畿日本ツーリストは12月24日付で相模鉄道から、相鉄観光の株式90%となる18万株を取得することで、近ツー、相模鉄道ともに合意した。相模鉄道は平成16年から18年までを対象としたグループ中期経営計画において選択と集中を推進。販売網の拡大を狙う近ツーと思惑が一致し、このほど基本合意に至った。
 相鉄観光は現在、神奈川県内の横浜市に7店舗、大和市、海老名市にそれぞれ1店舗ずつの計9店舗を展開し、約72億5000万円の販売額を誇る。近ツーは横浜市内に1店舗、ツーリストサービスが神奈川県内に4店舗と、関東圏内で傘下店舗の薄い地域であったことから、今回の子会社化で海外、国内共に旅行需要の旺盛な神奈川県のテコ入れを図る。また、相鉄の店舗立地や沿線への情報発信機能についても近ツーは高く評価しており、今後はこうした機能を利用し、メイト、ホリデイの販売増を狙う。今後の3ヶ年計画で相鉄の取扱額は平成19年度に85億円の売上高を目指す。中でもメイト、ホリデイについては、現在の6億円程度の取扱額から19年度までに24億円へと引き上げる計画だ。
 なお、近ツーではイベント・コンベンション・コングレス(ECC)とメイト・ホリデイの2つの機軸を中心に展開しているが、今後も方向性に合致する案件については積極的なM&Aを検討する方針。