国土交通省は訪日外国人旅行の推進のため昨年12月にグローバル観光戦略を策定、26日に｢グローバル観光戦略を推進する会｣を開催した。これは座長に扇千景国土交通大臣、副座長に堤義明日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)会長、吉村剛太郎国土交通副大臣が就き、観光関係団体、旅行業、宿泊業、レストラン業から、航空、鉄道、マスコミ、広告など51団体が集まる会合。開会にあたり扇大臣は｢9.11事件以降回復しかかったこの時期にイラクの紛争が起き、業界各社が大変厳しい状況にある。しかし、この時期だからこそ多くの方と力を合わせ、小泉首相が提言する2010年の訪日外国人1000万人を達成したい｣と語った。
　この席上で｢グローバル観光戦略を強力に推進するためのアピール｣を採択した。これは2010年の訪日外国人1000万人の達成、官民一体となりグローバル観光戦略を推進することでツーリズム産業が21世紀のリーディング産業に成長すること、および政府のリーダーシップの発揮を謳うもの。また、ビジット・ジャパン・キャンペーンの活動を広報、宣伝するキャッチフレーズとして｢YOKOSO！JAPAN｣が発表された。これにより、海外からの旅客を迎える言葉として親しみやすく、好印象を与える言葉として定着を狙う。