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コロナ後の旅行に9つの予測、柔軟な日程変更にも関心 ブッキングドットコム発表

 ブッキング・ドットコムは10月21日、コロナウイルス感染症のパンデミック以降の旅行の未来に関する9つの予測を発表した。今年7月までに世界28カ国の成人約2万人を対象に実施したアンケートや、同社の検索、予約状況などを基に予測した。

旅行者の多数はマスク着用を受け入れている

 予測では2021年度以降の旅行トレンドとして、次の9つをあげている。

 (1)旅への強い欲求の高まり(2)さらなる「価値提供」の重要性の増加(3)遠方よりも、親しみのあるマイクロツーリズムの需要増加(4)検索による「理想の旅」を追求(5) 「安全」が大きなポイントに(6)旅行での「サステイナブル」な意識の高まり(7)「ワーケーション」需要が増加の傾向に(8)自然を堪能する「シンプルな旅」の魅力を再発見(9)安心・手軽な旅行体験のためのテクノロジー利用が加速

 このうち価値提供の重要性の増加については、旅行者の半数以上が「今後旅行の検索や計画を行う際に料金をより意識する」「プロモーションや割引料金を探す可能性がより高い」と回答。7割以上の人が「キャンセルポリシーや返金手続き、旅行保険のオプションに関して、旅行予約プラットフォームにさらに高い透明性をもって提示してほしい」、約半数が「次の旅行は必ず返金可のプランを予約する」、4割弱が「必ず無料で日程変更できるプランを予約する」としていることを紹介している。

 マイクロツーリズムの需要増加については、旅行者の半数が「中期的(今後7-12カ月間)には国内で旅行する予定である」、4割弱が「長期的(1年以上後)にもしばらくは国内で旅行する予定である」と回答していることから、新しい旅行の価値として定着するものと予測している。

 感染症からの安全はすでに大きなポイントとして旅行者に共有されている。旅行者の6割は「一部の目的地を避ける」7割は「観光地においてソーシャルディスタンスの措置を取ることを期待する」「健康・衛生に関するポリシーを実施しているかを明記していない限り、宿泊施設は予約しない」と答えている。

 感染防止に配慮した旅行者の行動の制約についても理解が深まっている。7割弱は「到着時に抜き打ちの健康検査が実施される目的地へ渡航することを受け入れる」、6割は「公共の場でマスクを着用することを受け入れる」と回答している。ただ隔離措置に関しては、3割弱の旅行者が「目的地で隔離措置を取ることに対して積極的に受け入れはしない」と答えている。

 ワーケーションについては、旅行者の4割弱がすでにリモートワークできる宿を予約することを検討しており、さらに「リモートワークできるのであれば隔離措置を取ってもいい」と回答している。

 オフィスに週5日出勤するという働き方から解放され、休暇に1-2週間くっつけて旅行先からリモートワークをしたり、逆にリモートワークする場所での休暇期間を計画したりする「ワーケーション」が顕著に増えると予測されるとしている。


情報提供:トラベルニュース社