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【コラム】Go To、羽田・北九州・福岡の今

  • 2020年10月23日

 今週は、コロナ以降初めて大阪以外への国内出張へ行ってきました。

 行きは10月22日9時15分羽田発のスターフライヤー(SFJ)75便を利用しました。羽田第一ターミナルはGoTo前に比べると格段に活気があるものの、コロナ前に比べると感覚的には5割程度の人出で、当然ですが外国人は殆どいません。

 SFJ75便は主にスーツ姿のビジネスマンで満席、Go Toの恩恵と言うよりも経済が動き出した感じでしょうか。北九州空港も思ったよりは賑わっていますが、空港内店舗の3割は臨時休業のようでした。

 15時頃に北九州空港から朽網駅まで車で移動し、そこから在来線で小倉、小倉から新幹線で博多へ移動しました。小倉~博多間の新幹線の乗車率は目分量で2割程度、ここでの乗客の5割は観光目的でしょうか? 博多駅もそれなりの人出で観光客と思しき人もそこそこ見受けられました。Go Toの効果だと思われます。

 博多駅での商談を済ませ、会食場所の中州へ雨模様もあってか人出は少な目でした。休業している店も相当数有りそうな様子です。空けているところは店によって客の入りに差が激しく、旅行会社やホテル・旅館と同じく、飲食店もGo Toの恩恵にはかなりの差があるようでした。

 21時過ぎにホテルに到着、この時間のフロントは空いているものの、客室は7割埋まっているとのこと。「地域限定クーポン」を紙で受け取りました。

 翌日23日は朝の10時に福岡空港に到着しました。

   

 空港内のお店にて土産を紙の地域限定クーポンにて購入しました。不足分は電子マネーにで支払う組み合わせで利用しましたが、決済は極めてスムーズでした。空港のお店は「地域限定クーポン」に慣れているのかもしれません。11時発日本航空310便に搭乗しましたが、この便も行きのSFJ同様ほぼ満席、ただしSFJ75便とは違い乗客の過半は観光目的のようで、こちらはGo To効果が大きく出ているようでした。

 わずか1泊2日、平日のビジネストリップでしたがGo Toの効果はそれなりに確認出来ました。一方で、現地にて交わした会話では「今しか無いと思って旅行に来た、これでしばらく家族旅行は無し」「海外旅行を予定していたけど当面行けそうにないので、Go Toも利用して最初で最後の超贅沢な旅をしている」と言った声が聞かれ、需要の前倒し、海外からのシフトも相当有るんだろうと感じ、それがGo To終了後の需要にどの程度影響を及ぼすのか、注視が必要かと思います。

 Go Toは各方面から非難されているように運営等には問題も有るのですが、我々観光産業に従事するものは日本国中が大変な状況の中、観光産業救済へ多額の公費を投入頂いている事に深く感謝し、だからこそ恥ずべきことはしない・させない、自浄作用が働く産業にしていく義務が在ります。それが出来ないなら、救済も存続も不要と判断されても致し方無いかと…