流通構造から弾かれない、真のもの作り産業へ-トラベル懇話会

  • 2020年1月9日(木)

原氏  トラベル懇話会は1月9日、毎年恒例の新春講演会を開催した。冒頭で挨拶した同会会長で風の旅行社代表取締役の原優二氏は、昨年の出国者数が2000万人近くに増加したことについて「(LCCの普及などで)旅行会社離れが進んでおり、手放しで喜んではいられないが、とにかく日本の海外旅行市場が拡大していることは歓迎したい」とコメント。一方で、今年が「元年」とされる5G(第5世代移動通信システム)について言及した上で「今年は新しいインターネット、IoT、AIの世界に移行するが、我々旅行業界はネットによって流通構造から弾き出された感がある」とも語り、「そのような轍を踏まないよう、どう対応すればいいか真剣に考える年になる」と警鐘を鳴らした。

 原氏はそのほか「インターネットによって一番変わったのは何かというと…、私たちの産業が『自らものを作り出す産業ではなかったこと』を強く感じる」とも述べ、一方では第3種旅行業や地域限定旅行業者などが訪日外国人旅行者向けに、体験型のコンテンツなどを活発に販売し始めていることを説明。「彼らは中間業者として旅行業を捉えておらず、お客様に直接コンテンツを届ける仕事をしている。元気な彼らのエネルギーを是非、我々の産業に取り入れたい」と語った。

加藤氏田川氏 阿川さん 海外旅行については「変わったツアーや企画も大切だが、業務渡航や団体旅行においても旅行産業にしかできない役割を果たし、ノウハウを作っていくこともオリジナルコンテンツとなりうる」と主張。そして「AIやネットに負けないコンサルティングができるのは旅行産業のみ」「米国で実施されているホームエージェント制度なども取り入れるくらいの大胆な改革が必要」などと語り、会員各社に奮起を促した。

 なお、この日は来賓として観光庁審議官の加藤進氏も挨拶し、観光先進国化に向けたツーウェイツーリズムにおいて、同庁が若者のアウトバウンド振興を重要視していること改めて説明。続いて挨拶した日本旅行業協会(JATA)会長の田川博己氏は、原氏と同じく5Gなどの技術進歩について言及した上で「観光力は人間力で、“人間の価値”をどう伝えるかが大事。OTAやインターネット、5Gが進歩しても、もう一方にもしっかり取り組む」と強調した。その後は、巧みな話術でテレビなどでも活躍する作家・エッセイストの阿川佐和子さんが、「私が旅に求めること ~これまでの旅行体験を通じて~」をテーマに講演した。

昨年の出国者数、2000万人未達か 

 なお、昨年中における出国者数2000万人の達成の可能性については、各氏が挨拶においてそれぞれにコメント。原氏は「あと2000人か3000人? 大変残念だったが、今年は確実に超えると言われている」と未達に終わったとの情報があることを伝え、加藤氏は「まだ数字は知らされていないが、史上初の数字に届きそうな勢いと聞いている」、田川氏は「2000万人に行くかどうかという数字」と述べた。結果は近日中に発表される見通し。

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