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エボラブルアジア、通期決算は売上倍増-社長交代も

  • 2019年11月14日

 エボラブルアジア2019年9月期(2018年10月1日~2019年9月30日)の連結業績で、売上高が前年比95.0%増の242億8100万円となり、ほぼ倍増した。一方、営業利益は39.9%減の7億4400万円となっている。

 増収はエアトリの広告展開などプロモーションに積極的に投資した結果といい、オンライン旅行事業部門の売上は前年から111.9%増となる214億8000万円となり、営業利益はさらに196.8%増の10億3000万円と約3倍に。全体的な減益は、投資事業部門の営業利益が約7割減少したためという。

 2020年9月期については収益を56.5%増の380億円、営業利益を168.8%増の20億円などと見る。特に前期に粗利に占める広告費が44.68%と過去最大となったところから今期は29.10%に絞り、前期の広告効果での認知度向上などから増収を実現しつつ大幅な増益を実現する戦略だ。

 また、特に旅行業ではエアトリの新しいタグラインとして「旅行も出張も、もっと便利に」を採用。これまでの航空券単品を中心としたラインナップから、航空券+ホテルの取り扱い増加をめざす。

 なお、エボラブルアジアでは決算と合わせて経営体制の刷新も発表。前代表取締役社長の吉村英毅氏が取締役CGO(Chief Growth Officer)に就き、代表取締役CFOだった柴田裕亮氏が代表取締役社長兼CFOに就任する。吉村氏は、新規事業領域の企画や推進、成長のための人材獲得、グループ内資源配分の最適化、ステークホルダーとの関係強化などに専念するという。

 このほか、執行役員から3名が取締役に昇任。執行役員CSO(Chief Strategy Officer)だった二井矢祥氏は取締役CSOとなり、また旧DeNAトラベルから事業に関わってきた田村諭史氏と酒井和真氏も取締役に就任する。いずれも12月20日の定時株主総会と取締役会で正式に決定する。