週間ランキング、1位はトラベルポート、「パンドラの箱」後の業界は?

  • 2019年10月18日(金)

[総評] 今週の1位は、トラベルポート・ジャパン代表取締役社長の東海林治氏のインタビューです。アクセスの解散発表から間もなくの掲載ですので当然の結果なのですが、これほど「GDS」が旅行業界の関心を集め続けたことがかつてあっただろうかと考えてしまいます。入社した2007年以前のことは分かりませんが、少なくともこの10年強では初めてであると断言して良いでしょう。

 サブタイトルにも使いましたが、東海林氏の「パンドラの箱が開いた」という表現は、これから訪れるであろう「ニューノーマル」がどれほど現在の感覚からすれば普通ではないかを予感させるもので、非常に的確な印象を受けます。

 「パンドラの箱」のストーリーは、好奇心で蓋を開けたらありとあらゆる災いが飛び出し、慌てて閉めた後に残ったのは希望だけというもので、今の旅行業界に当てはめて考えてしまうとなかなか刺激的ですが、開いてしまったものは仕方ありません。

 ニューノーマルという意味では、ノースウエスト航空時代から長く成田をアジアのハブ空港として使用してきたデルタ航空(DL)が、東京の全路線を羽田へ移してハブ機能はソウルに置くという決断も大きな変化をもたらすでしょう。

 第2位となったDL新日本支社長のヴィクター大隅氏によると、本社からは「次の70年を考えよ」と指示を受けているとのことですが、日本路線はほぼ日本/米州間の需要のみで維持する必要がある、そして日本の人口は減少していくという2点を考えただけでも、70年と言わず5年、10年程度でも相当なチャレンジが予感されます。

 話をもとに戻すと、東海林氏のお考えを踏襲すればパンドラの箱が開いた後の旅行業界では、これまでアクセスとインフィニによってせき止められていたグローバルスタンダードが流れ込んでくることになります。インターネットの発展とともに消費者や企業が期待するサービスレベルも否応なしに高くなっていくでしょうし、そうした変化に対応した旅行会社から活路を見出していくことになるはずです。

 その意味で鍵となるのは、国内外のライバルと対等に渡り合う武器や防具であるわけですが、それと同時に「ルール」の部分も非常に重要となります。つまり旅行業法や約款をどうするのかで、第4位に入ったスタートアップ「knowte(ノウト)」のインタビューでも率直な意見が語られています。

 日本旅行業協会(JATA)などからは、なんとかしなければという話は聞かれてくるものの、相当に抜本的な見直しをしない限り、なんとかしたと思った頃にはまた時代遅れになるのではないかと心配しています。一方で、それほどドラスティックな変化が実現できてしまうと今度は多くの会社が激変に耐えられるのかという懸念も出てきますが、それは仕方のないことでしょう。

 ビル・エヴァンスという有名なジャズピアニストがいます。私を含め日本でも多くのファンが未だに彼の曲を愛しているはずですが、病を患い、その苦しみから逃れるためにドラッグに依存し、そして治療を拒否して51歳の若さで亡くなった彼の死を、彼の知人は「時間をかけた自殺」と表現したそうです。旅行業の現状もどこかこれに通じるものがある気がし、考えるたびに重たい気持ちになっています。(松本)

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