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7月の国際航空需要は2.7%増、伸び率が縮小傾向-IATA調査

  • 2019年9月9日

 国際航空運送協会(IATA)によると、2019年7月の全世界における航空輸送実績で、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は前年比2.7%増であった。6月までの累計が4.8%増、6月単月が5.4%増であったのに対し、経済摩擦などの影響で伸び率が低下しつつある可能性がある。ただし、7月の座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は4.1%増で、ロードファクターは0.5ポイント増の81.2%と前年を超えた。

 方面別では、ラテンアメリカのRPKが4.1%増と最も好調で、次いでアフリカが3.6%増、欧州が3.3%増、アジア太平洋が2.7%増。北米と中東は1%台の伸びに留まった。ロードファクターが最も高かったのは欧州で0.1ポイント増の89.0%と9割に迫り、次いで北米も0.7ポイント増の87.9%と高い数値となった。


IATA 2019年7月 国際線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
アフリカ+3.6%+6.1%72.9%-1.7pt
アジア太平洋+2.7%+2.4%82.6%+0.2pt
欧州+3.3%+3.2%89.0%+0.1pt
ラテンアメリカ+4.1%+2.7%85.6%+1.1pt
中東+1.6%+1.0%81.3%+0.4pt
北米+1.5%+0.7%87.9%+0.7pt
合計+2.7%+2.4%85.3%+0.2pt

IATA 2019年1月~7月 国際線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
アフリカ+5.0%+3.7%70.8%+0.9pt
アジア太平洋+4.5%+4.3%81.0%+0.2pt
欧州+5.9%+5.6%85.2%+0.2pt
ラテンアメリカ+4.9%+4.0%83.1%+0.7pt
中東+1.8%+0.8%76.1%+0.7pt
北米+3.9%+2.6%83.9%+1.1pt
合計+4.6%+4.0%81.9%+0.5pt

IATA 2019年7月 国内線需要動向

市場RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
オーストラリア-0.9%+0.1%82.1%-0.8pt
ブラジル-6.1%-6.9%84.7%+0.7pt
中国+11.7%+12.3%84.9%-0.4pt
インド+8.9%+7.1%88.3%+1.4pt
日本+4.7%+5.8%71.7%-0.8pt
ロシア+6.8%+6.3%92.2%+0.5pt
米国+3.8%+2.6%89.4%+1.1pt
合計+5.2%+4.7%86.5%+0.4pt

IATA 2019年1月~7月 国内線需要動向

市場RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
オーストラリア-0.7%-0.3%78.9%-0.3pt
ブラジル-0.4%-2.6%82.6%+1.8pt
中国+9.0%+9.3%84.8%-0.2pt
インド+6.2%+6.3%88.2%-0.1pt
日本+4.0%+3.1%71.4%+0.6pt
ロシア+8.7%+8.3%82.3%+0.3pt
米国+4.4%+3.3%85.9%+0.8pt
合計+4.8%+4.2%83.8%+0.4pt
◯有償旅客キロ(Revenue Passenger Kilometer、RPK)=運航距離×有償旅客数
◯有効座席キロ(Available Seat Kilometer、ASK)=運航距離×座席数
◯ロードファクター(Load Factor)=RPK/ASK