itt TOKYO2024

上半期の国際線需要は4.8%増、利用率も微増-IATA調査

  • 2019年8月8日

 国際航空運送協会(IATA)によると、2019年上半期(2019年1月1日~2019年6月30日)の全世界における航空輸送実績で、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は前年比4.8%増となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は4.1%増で、ロードファクターも0.5ポイント増の81.2%となった。

 方面別で見てもRPK、ロードファクターともに全方面でプラス成長。RPKでは欧州が6.3%増、ラテンアメリカが5.1%増となったほか、その他方面も中東が1.4%増に留まった以外は4%台の成長を遂げている。ロードファクターが最も高かったのは欧州の84.4%で、次いで北米が83.0%、ラテンアメリカが82.7%などとなった。

 6月単月では、全体がRPKは5.4%増、ASKは3.4%増、ロードファクターは1.6ポイント増の83.8%。方面別にRPKを比較すると、アフリカが11.7%増、中東が8.1%増と好調。ロードファクターは欧州と北米がともに87.9%と高い数値となり、ラテンアメリカも84%を記録した。

IATA 2019年6月 国際線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
アフリカ+11.7%+7.7%70.5%+2.6pt
アジア太平洋+4.0%+3.1%81.4%+0.7pt
欧州+5.6%+4.5%87.9%+1.0pt
ラテンアメリカ+5.8%+2.5%84.0%+2.6pt
中東+8.1%+1.7%76.6%+4.5pt
北米+3.5%+2.0%87.9%+1.3pt
合計+5.4%+3.4%83.8%+1.6pt

IATA 2019年1月~6月 国際線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
アフリカ+4.4%+2.4%70.4%+1.4pt
アジア太平洋+4.6%+4.4%80.7%+0.2pt
欧州+6.3%+5.9%84.4%+0.3pt
ラテンアメリカ+5.1%+4.3%82.7%+0.7pt
中東+1.4%+0.4%75.3%+0.8pt
北米+4.5%+3.0%83.0%+1.2pt
合計+4.8%+4.1%81.2%+0.5pt

IATA 2019年6月 国内線需要動向

市場RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
オーストラリア-1.2%-0.5%78.0%-0.6pt
ブラジル-5.7%-10.1%81.7%+3.8pt
中国+8.3%+8.9%84.0%-0.4pt
インド+7.9%+3.1%89.4%+4.0pt
日本+2.4%+2.3%70.2%+0.1pt
ロシア+10.3%+9.8%85.5%+0.4pt
米国+3.1%+1.4%89.4%+1.5pt
合計+4.4%+3.1%85.5%+1.1pt

IATA 2019年1月~6月 国内線需要動向

市場RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
オーストラリア-0.6%-0.4%78.6%-0.2pt
ブラジル+0.7%-1.8%82.2%+2.0pt
中国+8.2%+8.5%83.9%-0.2pt
インド+5.7%+6.1%88.1%-0.3pt
日本+3.7%+2.4%70.2%+0.9pt
ロシア+11.0%+10.5%80.3%+0.4pt
米国+4.2%+3.3%85.0%+0.8pt
合計+4.6%+4.0%83.1%+0.4pt
◯有償旅客キロ(Revenue Passenger Kilometer、RPK)=運航距離×有償旅客数
◯有効座席キロ(Available Seat Kilometer、ASK)=運航距離×座席数
◯ロードファクター(Load Factor)=RPK/ASK