上海集中から北京、内陸部へ JNTOインバウンド旅行振興フォーラム(2) 地方への波及効果は香港市場が試金石に

  • 2019年3月7日(木)

 第2の訪日国である韓国は、国民の6割が毎年海外旅行に出かける。訪日旅行は月ごとの旅客数の変動が少ないのが特徴で、毎月、安定して60万人ほどが訪日。日韓間の政治的な関係は冷え込んでいるものの、訪日旅行市場に与える影響は小さいと見られている。

 18年の海外旅行者が前年に比べ6%増えた台湾。日本への旅行者も4.2%増と堅調で、安定した訪日マーケットとなっている。北海道ふっこう割が大きく報道されるなど訪日旅行への関心は高い。他国に比べ団体旅行や店頭申し込みが3−4割と多いのが特徴で、現地旅行会社と連携したプロモーションや商品造成に効果が期待できる。

 東アジア4カ国で唯一、18年の訪日旅行者数が前年を1.1%減と下回った香港。ただ、日本で多数発生した自然災害など逆風の中でも、13年から17年にかけてのわずか4年で3倍に増えた訪日旅行者数220万人台を維持した。訪日旅行者が前年比23.8%減と大きく落ち込んだ9月も、日本は海外旅行先の1位だった。

 香港からの旅行者は、日本の隅々まで旅行していて、リピーターは旅行消費が増えることなどの特徴も見られる。訪日旅行イベントでのアンケートでは、毎年6割の人が日本に旅行し、平均2.5回が訪れている。そうしたヘビーリピーターが「また訪れたい」エリアは北海道が圧倒的で、四国、東北も「今後訪れたい地域」の上位に上がっている。

 日本から見たインバウンドの課題でもある、地方誘客に最も貢献度が高い国でもあり、香港を満足させ続けることが、ほかの市場からのリピーターが増えた時の経験や準備につながる。

 (前の記事)上海集中から北京、内陸部へ JNTOインバウンド旅行振興フォーラム(1) 最大訪日国、中国の市場動向


情報提供:トラベルニュース社

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