itt TOKYO2024

森トラストが新ホテルブランド「翠 SUI」-1軒目は沖縄、マリオットと

  • 2017年10月30日

新ホテルイメージ 森トラストは10月30日、新たなホテルブランドとして「翠 SUI」の立ち上げを発表した。同社は2015年に「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」を開業したが、新ブランドはこのホテルのコンセプトをベースとし、「日本各地の魅力を、世界中のみなさまに楽しんでいただく」ことをビジョンとして掲げる。

 森トラストでは、日本各地の観光資源を活かして「ラグジュアリー・ディスティネーション・ネットワーク」を創造することを目標としており、「翠 SUI」を日本全国に拡大することでその実現に向けた取り組みを推し進める考えだ。

 新ブランドの1軒目は、沖縄の伊良部島で建設中のホテルを「IRAPH SUI, a Luxury Collection Hotel, Miyako Okinawa(イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古)」として18年に開業する計画、ホテル名の通り、マリオット・インターナショナルの「ラグジュアリーコレクション」の名も冠している。

新ホテルについて発表する伊達氏(本誌読者提供) 伊良部島は15年に伊良部大橋によって宮古島と繋がったほか、18年10月には下地島空港の旅客ターミナルビルが開業予定。発表会に参加した本誌読者によると、森トラスト代表取締役社長の伊達美和子氏は、下地島空港には国際線が誘致されるほかプライベートジェットの受け入れも進むと聞いていると語った上で、「そこ(下地島空港)からリゾート地がこれだけ近いというのは日本国内では稀有」であることを強みとして紹介した。

 「イラフ」の名称は、伊良部の地名の由来という、「美しく鮮やかな色に彩られた」という意味を持つ古語「いらふ」から取り、「IRAPH」の表記は古代ギリシャのつづりであり、「古くから続く自然や文化を誇りに新しいものと融合すること」を意図しているという。

 新ホテルは9027.38平方メートルの敷地に地上4階地下1階、延床面積5500平方メートルの規模で建設し、約60室の客室とレストラン、ピーチクラブ、スパ、インフィニティプールなどを設ける予定だ。