旅行業・観光業DX・IT化支援サービス

JTB、8月の国内は6.2%減、国際旅行はFIT加速などで19%増

  • 2016年10月17日

 ジェイティービー(JTB)グループ20社(※)の8月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比6.2%減の1187億5400万円となった。団体旅行は14.2%減で、このうち一般団体は「提携販売」が11.8%減、「宗教」が23.8%減、「組織」が31.8%減といずれも前年を下回った。教育団体は3.3%減だった。

 企画商品は4.0%減。このうちエースJTBは1.7%減で、取扱人数は6.0%減だった。方面別の取扱人数の伸び率上位は沖縄が4.6%増、北海道が2.4%増、東北が0.8%増などとなった。

 訪日旅行を含む国際旅行は18.8%増の67億4800万円だった。訪日外国人旅行者向けの宿泊・ツアー予約サイト「JAPANiCAN.com」の利用者数は12%減で、エリア別の伸び率は香港サイトが13%増となったが、その他のエリアは前年を下回った。JTB広報室によると、昨年が大幅に増加したことにより減少したエリアが出たものの、14年比ではどのエリアも約2倍以上に伸長しているという。

 訪日旅行の人員ベースの予約状況は「サンライズツアー」は9月が11.9%増、10月が19.1%増、11月が11.8%増。「エクスペリエンスジャパン」については9月は18.5%増、10月は22.2%増、11月は49.2%増だった。

 JTBによると、相撲ツアーは東京場所の販売人数が27.9%増となり、米国や豪州を中心とした欧米からの旅行者の人気を集めた。また、FITの伸長により個人向けの交通チケットの販売が好調で、特に箱根フリーパスの販売が224.1%増と大幅に伸長。九州では、高速バス乗り放題のパス券「SUNQパス 北部九州3日間」が1300%増となった。海外からでも「JAPANiCAN.com」でパスを購入できることの認知度が高まっていることなどが要因という。

 なお、海外旅行の取扱額は4.4%増の590億7900万円で、その他を含めた合計は3.2%減の1889億4100万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※JTBグループ20社:JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTB法人東京、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング&トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー&サービス、JTBメディアリテーリング、朝日旅行、JTB京阪トラベル