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函館の万惣ホテルが破産開始決定、負債総額18.3億円

  • 2015年11月18日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、函館市湯川町の万惣ホテルは11月10日、函館地方裁判所から破産開始決定を受けた。破産管財人は和根崎法律事務所の和根崎直樹弁護士で、負債総額は約18億3000万円。

 同社は1953年9月に創業し、函館市湯の川で「ホテル万惣」を経営。98年12月期には売上高が約13億5900万円にまで増加したものの、その後は他のホテルとの競争激化や、リーマン・ショックによる観光客の減少などにより、2014年12月期の売上高は7億4306万円にまで減少し、収益も悪化した。数年前からは債務超過に陥り、借入金に依存していたほか、ホテルの老朽化による耐震性の問題も抱えていた。

 このため15年9月にはホテル施設を、新たに設立された「函館湯の川ホテル」に売却し、今回の破産開始が決定した。なお、新会社では全従業員が再雇用され、現在も営業を続けているという。