JTBと小田急トラベル、共同で箱根プロモ-送客数回復に向け

  • 2015年8月18日(火)

小田急線で掲出する車内吊り広告 JTB国内旅行企画と小田急トラベルは8月19日から、減少している箱根への観光客数の回復に向け、初めての共同プロモーションを実施する。8月19日から1週間、小田急線で車内吊り広告を展開するほか、共同で箱根地区の宿泊プランに関するパンフレットを作成。箱根旅行を検討しながらも、風評被害や事実誤認などにより二の足を踏んでいる国内の旅行者に、現在の箱根観光の安全性を示し、改めて箱根の魅力をアピールする。両社ともに数値目標などは設けず、合同で商品のピーアールなどをおこなう考え。

 箱根エリアについては、気象庁が5月6日に大涌谷園地を中心とした半径約300メートルの地域の噴火警戒レベルをレベル2の「火口周辺規制」に引き上げたことから、観光客数が大幅に減少。現在は大涌谷噴煙地を中心とした半径約1キロメートル以内が入山規制エリアとされている一方、規制エリア外の多くの観光施設や宿泊施設は通常通り営業しているが、JTBによれば風評被害の影響などにより、7月以降の箱根方面の取扱・予約人数は「月によって35%減から50%減」で推移しているという。

 小田急トラベルも具体的な数字こそ明らかにしていないが「箱根は我々の主力エリアであり、かなりの影響が出ている」と説明している。箱根町による影響調査の結果によれば、宿泊業者の取扱人数は5月が前年比21.4%減、6月が37.4%減と大幅に低下。7月1日の時点で7月の予約は37.1%減、8月は46.3%減となっている。

 JTBと小田急トラベルが初めて共同制作したパンフレット「箱根へ行こう!宿泊プラン<ダイジェスト版>」では、両社の主力商品から箱根湯本、小涌谷、仙石原、強羅、芦ノ湖畔などの18施設の宿泊プランを掲載。JTB首都圏と小田急トラベルの全店舗で配布する。パンフレットには、現在の箱根に関する「正確な情報」を周知するため、警戒区域を記した地図も掲載する。

 8月21日からはJTB首都圏と小田急トラベルの店舗でのピーアールを強化。それぞれ約20店舗ずつに同パンフレットや各種の関連パンフレットを設置したコーナーを設け、最新情報とともに改めて箱根の魅力を訴求する。また、8月28日には小田急線新宿駅西口、9月4日には横浜駅西口で、2社共同によるピーアールイベントを実施。パンフレットや資料を配布する。

 両社は9月30日までプロモーションを継続する予定で、必要に応じてその後の継続も検討する。なお、JTB国内旅行企画は昨年12月に箱根町との間で、訪日外国人旅行者を含む観光客の増加に向けた包括的連携協定を締結している。

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