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JTBと西鉄、訪日客の九州旅行で連携、バスツアーなど11商品発売

  • 2015年2月1日

 ジェイティービー(JTB)と西日本鉄道は2月2日から、福岡から九州各地へのバスツアーなどを中心とする、訪日外国人旅行者向け商品11コースを販売する。両社は昨年10月に、福岡および九州エリアでの訪日旅行需要拡大に向けた提携に合意したところで、JTBグループの広範なネットワークやブランド力、西鉄グループの地域交通およびコンテンツによるシナジーの創出をめざす。今回発売する商品が第1弾の取り組みとなる。

 販売するのは「日本三大名城『熊本城』と名園『水前寺成趣園』を巡る桜鑑賞ツアー」「長崎ハイライトツアー(平和記念公園~大浦天主堂~グラバー園)」「観光列車『旅人』で行く着物de散策太宰府ウォーキングツアー」などで、出発地はいずれも天神周辺。取り扱いは9月30日までを予定する。西鉄によれば、同社が訪日旅行の需要喚起に向けて、旅行会社と本格的な連携するのは今回が初めて。期間内で約4000人の取り扱いをめざすという。

 販売は、主にJTBグローバルマーケティング&トラベルの訪日旅行予約サイト「JAPANiCAN.com」でおこなう。同サイトでは新たに九州の特集ページを作成し、情報発信と需要喚起に努める。あわせてJTBパブリッシングが発行する「るるぶ情報版」の初の海外版として「るるぶ九州ベスト」をアジア各国で発行。同誌と連動するほか、ウェブサイトやアプリ、フリーペーパーなどによる情報提供もおこなう。

 両社はそのほか、訪日外国人旅行者向けに多言語案内や外貨両替、ツアーデスク、飲食店などの予約代行、土産物の販売などのサービスを一括提供する施設を、福岡市の中心部に開設することも検討する。そのほか福岡空港や博多港からの二次交通の拡充などについても検討を進める予定。